ribbon series

尾形光琳の「燕子花図屏風」と、

リボンという素材に共通する反復性と装飾性に惹かれ、制作をしている。

リボン七カ条

一、リボンは「ほどくエロス」と「贈る品格」である。 

二、リボンは反復性、連続性の象徴である。

三、リボンはテープカットという儀式でもって、事の始まりにカットされる。 

四、リボンは日本に於ける漫画やアニメキャラクター、

  アイドルなどのアイデンティティの主張、強調にも用いられる。

五、リボンは現代に至っては、もはや大衆消費社会が生み出した、

  愛おしくもただの飾りでありゴミである。 

六、リボンはその幅、その質感、そのフォルムが一体となって魅力的であり、

  その運命からして儚い。それらの特徴を踏まえた上で使用し、

  活かしきる必要がある。

 七、リボンはリボンでもってリボンに成り得る。

  それを唯一可能にするのが、絵画性・平面性であり、美術の歴史である。